2009年10月28日水曜日

交響詩篇エウレカセブン 感想

もうすぐ11月だというのに、家の中では半袖・半ズボンで過ごしています。
ずっとこの格好だと、不思議と寒さに強くなった気がします。
でも、せっかく整えた「オフィス」はあまり使えていません。
だって、すぐにお腹痛くなって下痢っちゃうんだもんw


この間の土日は家にいたのですが、その理由は、
2日でエウレカセブン(全50話)を制覇するためw

交響詩篇エウレカセブンは2005年に放送されたのでもう4年も前の作品です。
先週末まで全く見たいとも思わなかった作品をなぜ見ようと思ったのか?

きっかけは単純でした。以前友人にメカ好きだと話し、「エウレカセブンは見た?」と聞かれたのを思い出したから。

僕の場合、毎回そうなのですが、ハマるアニメとの出会いはかなりの偶然です。
見ようと思うタイミングが、最もその作品を受け入れられるときと重なるのです。


エウレカセブンはタイトルとロボットがサーフィンするくらいのことは、ガンダムなどを見ているときに流れていたCMで知っていました。
でも、副題の交響詩篇というのがいまいちピンと来なかったので、特に関心がなかったのだと思います。(観賞後に知ったが、様々な物語が響き合うという意味らしい)
放送時間が日曜の朝7時だったこともリアルタイムで見なかった要因だと思います。
もし、ガンダムの前の時間に放送していれば「ついで」というかたちで、もっと早く出会っていたのかもしれません。


ちょっと話はそれますが、僕は好きになるアニメは第1話のAパート終了までに分かります。
今までの最短は多分エヴァ。
まだ使徒が出てくる前の、海岸線沿いに戦車がずらーっと並んだシーンでピンときました。
ちなみにエウレカセブンはAパート終了間近のエウレカとニルヴァーシュの登場シーンあたりです。

で、そのシーンを見るまで僕は勘違いをしていました。
サーフィンするロボットというのが多分斬新すぎたのだと思います。
それ以上の情報が入らず、サーフィンと交響曲が関連している作品だと思っていましたw(交響の意味も詩篇の意味も知らなかったw)


■あらすじ
主人公レントンは何のかわり映えもしない、退屈な故郷での生活にうんざりしていた。レントンの夢は空中を自由に飛び回るサーフィン「リフ」の腕を磨いて、あこがれのゲッコーステイトのメンバーとなることだった。
そんなある日、彼の家に伝説のLFO(人型機動兵器)ニルヴァーシュTypeZEROが墜落する。彼の家は吹っ飛んだが、ニルヴァーシュから出てきた少女にレントンは一目惚れした。少女はエウレカという名前で、メカニックであるレントンの祖父に調子の悪いニルヴァーシュの修理を依頼しに来たと言う。
機械の気持ちがわかると言うレントンは自分もそうであると言うエウレカにさらに惚れる。
そのさなか、ニルヴァーシュを追ってきた塔州連邦軍の攻撃が開始される。出撃してしまったニルヴァーシュに父が遺したアミダドライヴを届けるようレントンは祖父から託される。
レントンはエウレカと再び会うために、光の波に乗る。その先には反政府戦闘波乗りアウトロー集団ゲッコーステイトのメンバーと、「この星」をめぐる戦いが待っていた…


最初はロボットアニメということで見始めたエウレカセブンですが、見終わったいま振り返ってみると、ボーイ・ミーツ・ガール&最高のラブストーリーでしたw
もう見ていてニヤニヤn(ry

でも、デレデレののろけではなく、気持ちがくっついたり離れたりとしながら互いに成長していく姿を描いています。
レントンを後押しする人々のおかげで、彼はエウレカを守っていくことを強く決意します。
人として大きく成長する二人の姿がとても清々しいです。

二人の成長は、ゲッコーステイトのリーダ、ホランドや塔州連邦軍の士官ドミニクの成長に繋がります。彼らもまた、本当に大切なものを見つけ、それを守っていく決意をします。
結果的に一番成長しているのはホランドだったり、一番のろけているのはドミニクだったりします。

そして、次第に明らかになる「この星」の謎やその謎に力で挑む勢力の思惑が何重奏ものハーモニー(交響詩篇)となり物語は終末へと進みます。
複雑になるので書きませんでしたが、レントンの父(命と引き換えに世界を救ったと言われる科学者)と姉(父の面影を追って失踪)の話も物語のキーになっています。

総じて、王道を行く物語ではありますが、決してありきたりなものではなく、様々な要素をバランスよく配合しています。そういった点では特殊な作品ではありますが、それが世界観の形成に一役買っているともいえます。
よく比較対象にエヴァンゲリオンがあがりますが、あちらがキリスト教&ユダヤ教アニメであるとすれば、こちらは仏教アニメです。
しかしそれぞれのベクトルは全く別向きです。エヴァは絶望へ、エウレカセブンは希望へ向いています。
ラストは賛否両論別れているようですが、初見のときと、他者の意見や解釈を知った後では僕自身の解釈も変わりました。テレビ版、小説、コミック、幻の51話、どれもエンディングが異なりますが、いまの僕はテレビ版のエンディングが良いものであったと思います。

そういえば、今年劇場版が公開され、さっそく見ましたが、あちらはテレビ版を見た直後の僕には酷すぎる内容でした。キャラクターはそのままに設定を大きく変更ているのですが、あまりに善人だった人がああもひどい配置転換を食らうとは…ああ、ハップさん…
作品の意図するところは悪いものではないと思うんです。時間の使い方というか、演出があまりうまくなかったのかも。

パチスロの稼働で再び注目を浴びているようですが、放送当時、どうして日曜の朝っぱら7時からやっていたのか。特に期待もしていなかった人が休みの日に早起きしてみるだろうか。
ハマっているのが大人であるということは、ネットを見れば明らかに分かります。
時期と時間帯が悪かったのか、深夜にやっていればもっと視聴率をかせげたと思います。

この機会にブームが訪れて、MADが大量に作られて、さらにブームが起こって続編の制作が決定することを夢見ながら2週目を楽しみたいと思いますw

2 件のコメント:

  1. ぼくらの・エウレカ両作品の感想,非常に参考になりました。
    どちらの曲も有名で知っていたのですが,内容も魅力的のようですね!

    ところで2日間で50話制覇は、もはや修行の域に達しているのでは?w

    エウレカはBS11で再放送をしていたので、見ておけば良かった・・・
    時間を見つけて自分も観てみようと思うのですが、どちらを先に観るのがオススメでしょう?

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  2. 修行… 確かに通常の域を逸した行動だと思いますw
    山ごもり、もとい引きこもってアニメ鑑賞は一線を越えていると友人にも言われましたw
    でも良いんです。楽しかったから。

    どちらが先が良いか、ですかー。
    僕はぼくらのを先に見た方がその後のエウレカセブンで幸せになれると思いますよ。

    どちらも心に残る作品なので是非週末を利用して制覇してみてください!

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