2009年5月5日火曜日

海と山と桜とウミネコ

先日はバスで函館を巡りましたが、その街を知るにはやはり自分の足で、ということで今回は自転車で函館の旅をしました。

思い立ったのは5月4日のお昼。
普通、自転車でツーリングに行くときは前もって地図を確認したり準備がいろいろあるのですが、今回はソロツーリングですし、ゴールデn(ry 大型連休も後半に差し掛かっていたので省略しました。思い立ったら即行動です!(この決断が後に苦しい局面を招くのであった…)
そういえば、5月4日はちょうど2年前に宇都宮から大洗海岸までLATIOさんとツーリングした日です。懐かしいです。

さて出発です。

まずは五稜郭に向かいます。
函館の花見というのは5月の連休に五稜郭公園でジンギスカンを囲んで執り行うのが一般的なようで、この日もそうした家族、学生、その他でとてもにぎわっていました。
五稜郭公園の木はほとんどが桜のようで、この日はその桜が満開で一面桜色でした。
桜の木の下で一枚。
青空に桜色が映えます。

五稜郭から函館駅の先まで下って、太平洋側の海岸線に出ます。
海が見えてきましたよ!
やっぱり海を見るとドキドキしますね。
普段見慣れていない栃木っ子なのでなおさらです。
函館の海は思っていた以上に真っ青。
天気良く暖かかったので、まるでニースにでもいるような気分です(笑)
北国の海は黒く冷たいイメージでしたが、それが払拭されました。

ウミネコが風に乗っています。
彼らは風が強ければ、空中でその場に留まることもできるようです。
ちなみに五稜郭公園のお堀にもウミネコがやってきて羽を休めていたりします。
なんだかぼくのなつやすみ2を思い出します(笑)
函館は絶えず風が吹いている街なので、海だけでなく砂浜にも波模様が。
真っ青な海真っ白な砂浜。ニースだ…。(行ったことはないけど)

少し走ると土方歳三・石川啄木記念館があります。
今回は中に入りませんでしたが外にある石川啄木像で記念写真を撮りましたよ。
逆光で啄木だかなんだか分かりませんが、啄木と愛車、それに函館山のスリーショットです。

湯の川温泉を越えて海岸線をひた走ります。
どこまでも風が僕の背中を押してくれます。
いつもよりかなり早いペースで巡航できています。
この辺りは昆布の養殖が盛んで、家々の庭では真っ黒いカーテンが特有の香りを放ちながら干されていました。

いくつかトンネルくぐって、たどり着いたのは道の駅「なとわ・えさん」
”えさん”は恵山という山の名前です。(”なとわ”はわかりません。アイヌ語かな?)
恵山は亀田半島の先っちょにあります。函館市の一部ですが、市の中心部からは30km以上離れています。函館ってとても大きい街なんですね。
サイドカーの着いたハーレイや、品川ナンバーの(!)オートバイなどが休息をとっていました。

奥に見えるのが恵山かな?よくわかりません。すみません。
このときは帰ることと日没のことしか考えていませんでした(笑)
時刻は3時半。時間的に、これ以上先には進めないので帰ることにしました。

帰りは行きとは違う道が良かったので、山を突っ切る道を選択しました。
しかしこの選択によって、僕の体は、足は、窮地に追い詰められてゆくのです。
まずこの山道、自動車が滅多に通りません。
安全で良いのですが、もし何かトラブルがあったときに力を借りる相手がいないということでもあります。迫る日没と薄暗くなる森が、僕の心をいっそう孤独にします。
次に、終わらない上り坂です。
今までこんな道走ったことありません!坂が5kmも続くなんて…。
さらに、行きは平地で追い風でしたが、帰りはその風が僕の行く手を阻みます。

そんな逆境の中でも、鳥のさえずり、特にウグイスの声が心地良く、川の流れや、木々の緑も美しかったです。

坂を上り終えたところでピストに乗った選手とサポートカーに遭遇しました。
今まで何度もロードとすれ違いましたがピストは初めてです。
ちょうど下り坂に差し掛かっていたので、その人の少し後ろについていきました。
年齢と走りから競技者であることはすぐに分かりましたが、ギア無しのピストでアップダウンをこなしてゆく姿に思わず驚きました。
しばらくして彼のサポートカーが到着してそのスリップストリームを使っていっそうスピードを上げた彼は30秒もしないうちに僕の視界から消えました。
同じような景色がずっと続きます。
さっきのピストの人には二度と会いませんでした(笑)

なんとか市街地に入ると、トラピスチヌ修道院の看板が。
せっかくなので寄っていくことにします。
が、もう閉まっていました。(6時じゃそりゃあ閉まってるわな)

疲れもピークに達した頃、ようやく見覚えのある景色が広かって来ました。
疲れが少しでも癒えればと、再び五稜郭の桜を見に行きます。
花見客も大方撤収し、残っているのは夜桜まで楽しもうと言うある意味元気な方々ばかりです。

こんな景色を見たら疲れ吹っ飛んじゃいます。
夕日に桜が染まり、より美しさを増しています。
しばらく公園を歩き、再度桜を満喫します。

月と桜。
なんだか桜を見ていると心地良い充実感に満たされます。

午後からのツーリングでしたが、様々な景色を堪能できました。
この日の総走行距離は約90km。
中距離程度のツーリングでしたが、しばらく遠乗りしていなかったのでかなり疲れました。
夕飯に酢ドリンク(酢+砂糖+水)も追加して疲れを癒しました。

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